自営業、フリーランスは国民年金の保険料を自分で納付する必要がある。
年金の支払い方法は、口座振替、現金の他、クレジットカードでも支払うことができる。また、国民年金前納割引制度によって、一定期間の保険料をまとめて支払う『、『前納』をすることで保険料も割引になる。
長期間の支払いが必要な保険料、一番、お得な支払い方法はどれだろうか? 調べてみた。
目次
支払い方法でどのくらいお得?
現状、国民年金の支払いには、下記の方法がある。
<国民年金の支払い方法>
・口座振替
・納付書による現金(コンビニ、銀行、郵便局、ネットバンキング)
・クレジットカード
<前納の期間>
・毎月(翌月末)
・早割(当月末)
・6ヶ月前納
・1年前納
・2年前納
『2年前納』は、以前は口座振替のみだったが、平成29年4月から現金・クレジットカードでも可能になった。
平成30年の国民年金の保険料は、16.340円。
国民年金をそれぞれの支払い方法で『前納』した場合の割引額はこのようになる。
国民年金を前納した場合の割引額
口座振替 | 現金、クレカ | |||
---|---|---|---|---|
割引額 | 月換算時 | 割引額 | 月換算時 | |
毎月(翌月末) | 割引なし | – | 割引なし | – |
早割(当月末) | 50円 | 50円 | – | – |
6ヶ月前納 | 1,110円 | 185円 | 800円 | 133円 |
1年前納 | 4,110円 | 342円 | 3,480円 | 290円 |
2年前納 | 15,650円 | 652円 | 14,420円 | 600円 |
一番、お得なのは、『2年前納の口座振替』。
15,650円が割引される。
平成30年度の国民年金保険料は16,340円なので、2年で約1ヶ月分の保険料がお得になるイメージ。
毎月の保険料に換算すると、月払いと比べて652円割引されていることになり、約4%の割引。
2年分の保険料は 377,350円。
これを一度に支払うことになるので、余裕があることが前提になるが、10年間で約5ヶ月分に近い保険料が節約できるのは魅力がある。
口座振替で2年前納は4%お得(ポイント1%加算時)
クレジットカードで支払った方がお得?
クレジットカード払いの場合、『楽天カード』などのポイント還元率の高いカードで支払った場合を計算してみた。
『楽天カード』のポイント還元率1%をプラスするとこうなる。
前納時の割引額にクレジットカードのポイントを加算した場合
口座振替 | 現金 | クレジットカード | ||
---|---|---|---|---|
割引額(月換算) | ①割引額(月換算) | ②ポイント1%(月換算) | ①+② 割引額(月換算) |
|
毎月(翌月末) | 割引なし | 割引なし | 16,340円×1% 163円 |
163円 |
早割(当月末) | 50円 | – | – | – |
6ヶ月前納 | 185円 | 133円 | 162円 | 295円 |
1年前納 | 342円 | 290円 | 160円 | 450円 |
2年前納 | 652円 | 600円 | 157円 | 757円 |
『楽天カード』のような1%のポイント還元率のあるカードをもっているならば、クレジットカードで支払った方が口座振替よりさらにお得になるようだ。
クレジットカードで2年前納は4.6%お得(ポイント1%加算時)
『2年前納』に切り替えるには
年金の支払いを、口座振替、クレジットカード払いにする場合は、年金事務所に申出書を提出する必要がある。
また、『2年前納付』にする場合は、毎年2月末までに、口座振替、クレジットカード、現金払いの場合も申出書を提出する必要がある。
『2年前納』した時の社会保険料控除
国民年金を『2年前納』した場合、保険料の社会保険料控除は、下記の2つが選べるようになっている。
・全額を納めた年に控除
・各年に相当する額を分けて控除
国民年金保険料の「2年前納」制度:日本年金機構
http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150313-03.html
『国民年金前納割引制度』、50歳アラフィフからでも上手に利用して節約に役立てたい。
50代からの人生をもっと愉しくするために。