お金のこと

年金見込み額が少ない!それ【厚生年金基金】が含まれていないかも。

ねんきん定期便』の年金見込み額が思ったより少ない! と感じたことはないだろうか?

50代アラフィフになったこともあり、日本年金機構の『ねんきんネット』に登録して、自分の年金について詳しく確認することにした。

定期的に郵送されてくる『ねんきん定期便』でも、50歳からは実際に自分がもらえる年金の見込額が記載されるが、『ねんきんネット』の方が詳細が確認できる。

自分の年金のことは【ねんきんネット】で確認するとよくわかる。

「ねんきん定期便』にはない項目『基金代行』

『ねんきんネット』では、幾つかの方法で年金の見込み額を試算できる。

▼ねんきんネット

試算した結果をみてみると、郵送される『ねんきん定期便』には記載されていない項目を見つけた。
それは、『<ご参考>基金代行部分(月額)』という項目。この項目には、約25,000円が記載されている。

▼『ねんきんネット』の試算結果

注意書きには、
※基金代行部分は受給予定年金見込額に加算されません』と記載されている。
受給予定見込額に加算されていないということは、別にもらえるということなのか? 

厚生年金基金は『年金見込み額』には含まれていない。

企業年金の一つ、厚生年金基金は企業が国から運用を代行しておこなう年金(代行年金)。

『厚生年金基金』に加入している場合、どうやらこの基金から支給される年金額(代行部分)は、国からの支給ではないため、『ねんきん定期便』には加算されていないらしい。

ここにボックスタイトルを入力

厚生年金基金(基金代行部分)は年金見込額には含まれていない

そして、紛らわしいのは、

50歳未満に送られてくる『ねんきん定期便』には、厚生年金基金(基金代行部分)が加算されたものが記載されているが、50歳以上の『ねんきん定期便』からは、この厚生年金基金(基金代行部分)は未加算となってしまうこと。

50歳前後で『ねんきん定期便』をしっかりチェックしていれば気がつくかもしれないが、ちょっと見ている程度では、気がつかない。
「厚生年金(老齢厚生年金)の年金額って、こんなもんなのか〜。」 と感じる程度。

『ねんきんネット』に登録すれば、この厚生年金基金(基金代行部分)のおおよその額が確認できるが、登録しなければ気がつかないままだった、というのは老後の資金計画にも影響するだけに、ちょっとコワい・・・。

ねんきんネット:日本年金機構
https://www.nenkin.go.jp/n_net/

途中で退職した場合の厚生年金基金は養注意

厚生年金基金(基金代行部分)で特に確認しておきたいのは、勤めていた会社を中途退職しているような場合。もしかしたら勤めていた会社が倒産して無くなっている場合もある。

・勤めていた会社を10年以内に転職や結婚などで途中で退職した場合(平成26年3月31日まで)
・勤めていた会社が倒産などで年金基金がなくなった場合(平成26年3月31日まで)

平成26年3月31日までで、このような場合は『企業年金連合会』という機関に、自分の加入していた基金の分が移されて(引き継がれている)管理されている可能性がある。

企業年金連合会
https://www.pfa.or.jp/

『企業年金連合会』のHPでは、下記から必要事項を入力するだけで簡単に自分が該当するかを調べる(照会)ことができる。

企業年金記録確認サービス:企業年金連合会
https://www.pfa.or.jp/otoiawase/service/index.html

入力が必要な情報は、この程度
・基礎年金番号
・氏名
・生年月日
・性別

自分は転職しているので、入力して照会してみると、『記録がある』と表示された。
記録がある場合は、Webから住所変更や、書面で『承継通知書』の発行を依頼することもできる。

50歳アラフィフになったら、自分の厚生年金基金がどうなっているか一度確認した上で、老後の資金計画をしたいもの。
50代からの人生をもっと愉しくするために。