毎晩、寝る前に必ず行うことってありますか?
実は眠る前の決まった習慣、すなわち “スリープ・セレモニー” を行うと、心と身体の眠る準備を整えるので、自然に “睡眠モード” に切り替わり、寝つきが良くなると言われています。
「スリープ・セレモニー(入眠儀式)」をもっと知って、自分に合ったスリープ・セレモニーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
スリープ・セレモニーって?
日本語で “入眠儀式” とも言われるスリープ・セレモニーは、「寝つきをよくするために毎日寝る前に行う自分なりのリラックスする習慣」のことです。
入眠儀式は赤ちゃんの寝かしつけるためによく見られる行動ですが、実は大人にもあるのです。とあるアンケート調査では、8割以上の人がスリープ・セレモニーをしているという結果に。意識して行っていることもあれば、毎日何気なく行っていることが、実は入眠儀式であったりすることも。
実際に行っていることは「トイレに行く」「歯を磨く」「パジャマに着替える」 といった日常的なものばかりですが、寝る前の決まった行い(スリープ・セレモニー)は心と体を落ち着けて眠る準備を整え、寝つきが良くなる効果をもたらしてくれるのです。
スリープ・セレモニーって例えばどんな行動?
スリープ・セレモニーは “こうでなければならない” という型があるわけではありません。実際にどのような行動があるのでしょうか。
■パジャマに着替える
毎晩 “パジャマに着替える” という行動は効果的なスリープ・セレモニのひとつです。パジャマは睡眠を象徴するツールなので、心と体が睡眠モードに切り替わりやすくなると考えられています。また、パジャマは日中の服と違って、身体の締めつけが少なく、肌触りがやさしい生地のものが多いので、より心身をリラックスさせ、寝つきを良くし、夜中に目覚めにくくしてくれます。
■音楽を聴く
自分が “好き”と思う、クラシック音楽や、波の音、鳥の声など単調で自然な音を流すがおすすめです。毎回同じ曲を、ボリュームを下げて流すのが基本。寝ついたあとは、タイマーで自動的に切れるようにしておけばより効果的です。
■本を読む
読書は安眠をサポートするおすすめの習慣です。
しかし、内容は短くてハッピーエンドのものや、あまり文字数が多くないもの、絵本や詩などが良いでしょう。
他にも、自分の感覚で何をスリープ・セレモニーにしてもかまいません。お気に入りの香りを嗅いだり、軽いヨガやストレッチをするのも良いでしょう。大事なことは、まずは自分に合っているのかどうか。いろいろ試してみて、自分がよく眠れる方法を選びましょう。
「今日はすでに眠いからやらない」「今日は眠れなさそうだからやる」といように日によってムラある行動をするのではなく、毎日行い、習慣化していくのがコツです。どのようなことであれ、毎日繰り返し行っていると、決まった行動をとることで心身が安らぎ、自然と “眠りモード” に入ることが出来るのです。また、毎日の入眠時間を大幅に変えないことも重要です。
ただ、入眠儀式にこだわり過ぎて、入眠儀式をしたかどうかが気になって逆に寝付けなくなってしまっては本末転倒。あまり神経質にならないで、長く続けられるもの、リラックスできるものを選んで無理のないところで続けてみましょう。