10年後には、年金の受給開始は70歳からになっている? これは本当なのだろうか・・・。
年金の受給開始は、今は原則65歳。繰り上げや繰り下げをすれば60歳〜70歳の中で受給開始時期を選ぶことができる。
原則:65歳
50歳アラフィフの自分の場合、厚生年金(老齢厚生年金)はすでに65歳からの受給開始が確定しているので、60歳からもらうことが可能なのは国民年金(老齢基礎年金)のみ。
もし、65歳より早くもらった場合、受給額は減額され、65歳以降にした場合は増額される。
でも、これは自分がもらえるようになる10年後までに制度変更がなかった場合・・・。
内閣府では70歳以降の選択を検討開始
内閣府の『高齢社会対策大綱』(平成30年2月16日閣議決定)という資料には、70歳以降の受給開始を選択可能にすることを検討すると書かれている。
イ 高齢期における職業生活の多様性に対応した年金制度の構築
年金の受給開始時期は、現在、60 歳から 70 歳までの間で個人が自由に選べる仕組みとなっている。このうち 65 歳より後に受給を開始する繰下げ制度について、積極的に制度の周知に取り組むとともに、70 歳以降の受給開始を選択可能とするなど、年金受給者にとってより柔軟で使いやすいものとなるよう制度の改善に向けた検討を行う。
(高齢社会対策大綱:内閣府)
http://www8.cao.go.jp/kourei/measure/taikou/h29/hon-index.html
これ確実に75歳くらいまで可能になりそうですよね・・・。
もし、75歳まで選択範囲が広がった場合、
今、原則65歳の受給開始は70歳になって、60歳〜70歳の受給開始時期は、65歳〜75歳にスライドされると考えた方が自然。
原則:65歳⇒70歳に?!
受給開始時期60歳〜70歳⇒65歳〜75歳に?!
原則65歳が70歳になるということは、65歳からもらえる5年分の年金収入が無くなるということ。
会社勤めで受給額が20万の場合なら、1,200万(20万×12ヶ月×5年)収入が減ることになり、自営業で国民年金満額もらえる場合なら、約390万(77.93万×5年)減ってしまう。
65歳に支給開始を繰り上げてもらったとしても、今の制度(60歳〜70歳)にあてはめると30%も支給額が減額されてしまう可能性があるので、かなりの収入減になるとは間違いない。
50歳になったら考えたい、老後の資金計画。
65歳から年金がもらえる前提ではなく、70歳で計画しておいた方がよさそうだ。
50代からの人生をもっと愉しくするために。