これからもらえるだろう大体の年金額は確認できたんだけど、えっー!思ったより少ない・・・!マジか!!と何度もシミレーションしてみても、出てくる数字は同じ・・・。
会社や行政にお任せで、今まで関心持っていなかった自分がいけないんだけど、少しでも年金増やしたい!今からでも増やす方法あるのか?と急に真剣モードで調べてみた。
もらい始める時期をずらして増やす!
国民年金は、原則65歳からもらう金額(年額)は、払った月数が一緒なら誰でも一定だったよね。
でも・・・支払う保険料は変えなくても、もらう年金を増やせる簡単な方法があるのだ。
『年金をもらい始める年齢を65歳以降(70歳まで)に遅らせること』
この繰り下げ年金を選択すると、もらい始める時期を遅らせるほどに、年金額が増額されていく仕組みらしい。
◇年金を満額もらえる人でシミュレーションしてみると、
受給年齢 | 1年でもらえる年金額 | 増額率 | 80歳までもらえる総額 | 80歳までの年数 |
---|---|---|---|---|
65歳〜 | 779,300円 | ー | 11,689,500円 | 15年 |
68歳〜 | 975,683円 | 25.2%増 | 11,708,196円 | 12年 |
70歳〜 | 1,106,606円 | 42%増 | 11,066,060円 | 10年 |
1年の受け取れる金額だけみると、70歳からもらうと、65歳からに比べて、
おーー!327,306円も多い!
1年にもらえる年金額を増やすには遅くもらったほうがいい!
と一瞬思ってしまったけど、いやいやよーく考えて。もらう期間が5年遅れるってことは、65歳から70歳までの収入確保が必要だし、変な話、長生きしなかったら、増えた年金額の恩恵はあまり受け取れなかったり・・・。
ん〜、闇雲に遅らせればいい!ってものでもないのかも。
掛け金変えずに年金が増えるのはかなり魅力だけど、自分の老後のライフプランに合わせて、もらう時期も選ばないと。
かなりお得な制度?『不可年金』
次は、公的な年金制度のひとつで、少しの掛け金で年金が増える『不可年金』。
決まった年金保険料に定額の付加保険料(月400円)を上乗せして支払うことで、受け取る年金額を増やせる、という仕組みらしい。自営業のみの制度。
『 不可年金 = 支払った月数 × 200円 』
この金額が公的年金に上乗せして一生もらえる
つまり、付加年金保険料を10年間支払った場合、
①支払った付加年金保険料総額: 400円×120月(12ヶ月×10年)=48,000円
②もらえる付加年金(1年): 支払った月数(120月)×200円=24,000円
1年で24,000円もらえるので、付加保険料として納めた分(48,000円)は、なんと2年間でモトが取れちゃう!仕組み。
で、月々2,000円といえども、その後も一生もらい続けられるので、かなりお得かも・・・。
自営業のための公的年金の上乗せ『国民年金基金』
本格的な上乗せの、公的な年金制度『国民年金基金給付』。
会社員に比べて、年金の少ない自営業者やフリーランスの老後保障のために作られたもの。
内容は、自分で給付タイプ(終身・確定)と型(終身2型+確定5型)、口数を選択・変更して、
将来の年金額(定額)やもらい方を自分で決められるというもの。
もらえる年金額は、加入した年齢層によって一律なのでわかりやすい(掛け金は年齢による)。
ただ、50歳(119ヶ月)からの加入は、年金額も変動(減額)に。
だいたいもらえる年金額は、こんな感じ。↓↓↓
加入年齢 | 1口目でもらえる年金額 | 2口目〜もらえる年金額(1口あたり) |
---|---|---|
35歳1ヶ月目〜45歳(誕生月) | 180,000円/年 | 90,000円/年 |
45歳1ヶ月目〜50歳(誕生月) | 120,000円/年 | 60,000円/年 |
50歳1ヶ月目〜 | 加入月数によって変動 | 加入月数によって変動 |
【例】50歳6ヶ月目(114ヶ月) | 113,600円/年 | 56,800円/年 |
※50歳以上は、6ヶ月で6,360円減額なので、加入するのが1ヶ月遅れるほどに約1,060円ずつ減額される目安。
多少の制約はあるけど、希望する年金額まで口数を増やせばいいのでわかりやすく、掛け金全額所得控除などの税制のメリットもあるらしい。
掛け金は、加入する年齢と、型によって異なってくるので、詳細はこちらを参考に。
・年金給付のタイプと型
・掛け金一覧表
・年金額シミュレーション
自分で作る私的年金の上乗せ『個人型確定拠出年金(iDeCo)』
次は、上乗せの、私的な年金制度の『個人型確定拠出年金(iDeCo)』。
毎月自分で決めた金額を積み立て、自分で選んだ定期預金・保険・投資信託といった金融商品で運用して、60歳以降に年金または一時金で受け取るという仕組みらしい。
ざっくり言っちゃうと、「iDeCo」とは、自分自身で作る年金制度のこと。
最大のメリットは3つの税制優遇があること。
①掛金が全額「所得控除」され、税金が戻ってくる
②運用中に得た利益に税金はかからない
③受け取るとき「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象で税金が安くなる
そして、公的年金と違って、掛け金も運用方法も自分で選べる自己責任型なので、もらえる年金額は、掛け金(元本)を大きく上回ることもあれば、下回る可能性もある。
例え、同じ掛け金でも一人ひとり年金額が違うということ。
他にもメリット、デメリットはあるけれども、自分次第なので、老後の資金ために挑戦してみる価値は多いにあるかも。
まあ、実際始めるためには、制度の詳細や手続きに必要な要素、よりトクするための知識もちゃんと学ばないと。
iDeCo始めるためのもっと詳しい情報はまた後ほど。
iDeCo公式サイト:https://www.ideco-koushiki.jp/
以上、ざっくりと、全く異なる4つの増やし方を調べてみた。まだまだ他にも見つけたら追加していくつもりで、今はここまで。
・年金をもらい始める時期を65歳以降にずらす
・少額でもかなりオトクな「不可年金」
・自営業のための「国民年金基金給付」
・自分で作る私的年金「iDeCo」